世界バレー      

2011年11月16日  「世界バレー」

 私自身、中学生時代三年間バレーボールをやっていたせいか、必ずテレビでやる日本代表バレーボールの試合は必ず観るようにしていた。特に女子代表。なぜか男子バレーより女子バレーの方が観ていて楽しい。
そう思ってる人は多いはず。日本女子の拾って繋ぐバレーに魅了されるからだろう。
 今回の世界バレーも日本らしいバレーで勝ち進んだ。特に印象的な試合が先週末にあった準決勝、ブラジル戦と3位決定戦のアメリカ戦だ。世界ランク1位のブラジル相手に1、2セットを先取し、後1セットとればという状況の中、小さなミスが出始め、それが流れをブラジルに持ってかれた。
惜しい試合だと思う人が多いと思うが、もう少しで決勝が目の前だっただけに本当にもったいない試合になったと思う。勝負の分かれ目はやはり小さなミスの積み重ねと言うことがはっきりした試合だった。

3位決定戦のアメリカ戦は昨日の疲れが心配されますねという解説者の言葉のように疲れがみえた。良い闘いの中、勝負の4セット目に今までベンチ横で声を出し続けていた、キャプテン荒木が出てきた。荒木が入る事により、コートの中は活気に溢れ、荒木の存在と共に勢いを増していった。
良いプレーも続き、キャプテン荒木のサービスエースには痺れた。やっぱりキャプテンの存在は大きかった。5セット目も同じメンバーで闘い、止まらない日本の勢いにアメリカも崩れ終始日本ペース。最後はゲームキャプテンでチームを引っ張った木村が決め、32年ぶりのメダルを勝ち取った。
本当に感動的で何とも言えない気分になった。一緒に闘ったかのように達成感もあった。
これが大阪桐蔭女子サッカー部が掲げている「魅せるサッカー」の『魅せる』の部分なんだと改めて思った。観ている人が観ていて楽しいサッカーをしようと大まかには言っていたが、細かいとこにこだわりはなかった。でもこの世界バレーで感じたこの気持ちが魅せるの本当の部分だと。日本のバレーは伝わるプレーが多かった。必死さ、負けたくない気持ち、諦めない姿、集中力、チームワークなどが試合を観ているだけで伝わってきた。
こんな観ている人に伝わるサッカーがしたい。観ている人が一緒に闘えるサッカーがしたいと本当に思った。選手にも同じ話をした。選手たちがそうゆう思いで毎日サッカーをやればもっと強い個人になる。そして強いチームになる。そう信じている。

世界バレーでもうひとつ感じたこと。チーム力の良さだ。コートに立つ6人、ベンチの6人、ユニフォームを着れないベンチ外の選手2人。それぞれが自分の役割を果たしていた。その象徴が、誰が入ってもチーム力は下がらない。交代で入った選手が活躍し、毎日新しいヒーローが生まれる。そしてユニフォームを着れないメンバーのために頑張るというチーム力の良さがこの結果を生んだ。
新聞のセッター竹下選手のコメントには『ユニフォームを着られずにいた仲間も含めてチーム一丸になれた』、山本選手のコメントにも『チームワークの良さは今までで一番いい。監督、コーチ、ベンチ、ベンチ外の選手を含めて壁がない』これらのコメントからチーム力の良さがわかる。
桐蔭もこんなチームにしたい、真の強いチームにしたい、家族のようなチームになりたい。

最後に、竹下選手が試合後言っていた言葉、『気持ちが体を動かした』この意味を選手みんな良く考えてほしい。体が疲れていても、痛くても調子が悪くても、心が折れなければ、気持ちさえ強ければ体は動くという事。
木村選手のコメント『最後の5セット目の前に全員で全部を出しきることを考えた。みんなが繋いでくれたボールだから、一本一本、大事に打った』最近、みんなに言っている。自分の持ってるものは毎日全部出しきるべき。出来ることだから。それを続ける事で自分の強みになり、できないこともできるようになる。
それと木村選手はエースとして相手に読まれながらも苦しい体勢でスパイクを打つことが多い。それでもみんなが繋いだボールを大事にしたいという気持ちが彼女を動かしている。
サッカーも同じ。特に前の選手。これぐらいの気持ちでシュートを打ってほしい。一本一本を大事にしてほしい。それがチャンス分の得点に必ず繋がるはず。
私は違うスポーツから得るものは沢山あると思う。今回も世界バレーの日本女子から多くのことを学んだ。本当観れて良かったと思う。みんなにも様々な事に興味を持ち、色んな視野から物事を観ることをしてほしい。まだまだ観る視野が狭い。自分から成長するチャンスを逃している事に早く気づいてほしい。    (安田真季)